SS男子の落とし方

思い出の彼女

「ふふ。
いつまで目、閉じてるの?」


3月14日、ホワイトデー。

芽衣にやっと想いを伝えてキスをした後、
まだぎゅっと目を閉じている芽衣の頬に触れた。

緊張し過ぎ。


「っ!!
それは咲也君が勝手に....」


「勝手になに?」


「もういい」


顔を赤くした彼女が可愛くて仕方ない。

...錯覚かもしんねぇけど。


ネックレスを着けた彼女を改めて見てみる。

思った通り、悪くない。


にしても..."そんなに束縛したいか?"

自分自身に尋ねた。

束縛なんてするタイプじゃないことくらい、
自分で分かってる。


いや、そうじゃない。


首輪をあげたいと思う男の気持ちなんて、分からないと思ってたけど、そもそもが間違ってたんだな。
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