SS男子の落とし方
その声で起きた私は、ポケットから携帯を取り出して時間を見た。


『12:45』ディスプレイに映し出された文字。


お昼休み中か...

せっちゃんまだお弁当食べてるかな。


まだボーッとした頭でそんなことを考えていると、再び声が聞こえた。



「ホラ、早くイケよ。」


「もっと...サクヤぁ...」


肌と肌が打ち付け合う音が保健室に 響く。



わぁぁぁぁ!

どうしよ!!

え?

えぇ!?

このまま隠れる?

でも見つかったら?


私の使用しているベットは、窓とカーテンに囲まれている。


幸いにもここは一階。


逃げるなら?


今でしょ!!
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