嘘と微熱と甘い罠

前から気になっていた。

ﾒﾝｽﾞ、ﾚﾃﾞｨｰｽ、ｷｯｽﾞと展開されていて、ｼﾝﾌﾟﾙな雑貨も置いてあるこのお店。

雰囲気がうちの製品に似ているところもあるせいか。

どうにも気になってﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄで何度かここにきたことがある。

見てるだけでも楽しくて。

こんなお店に自分の提案したものを置いてもらえたら…とか。

いつかｱﾎﾟとれればなぁ、とか思っていたんだけど。

そんな時間もなかなかとれなくて。

がしかし。

今日の私はまったくのﾌﾘｰ。

仕事中の外回りと違って。

次のｸﾗｲｱﾝﾄとの約束が控えているわけじゃないから。

時間に追われることもないし、ゆっくり話ができる。

これってﾁｬﾝｽじゃない？

思い立ったが吉日。

思い切って話をしに来てみたんだ。





結果…手応えあり。





「よしっ!!」





私は小さくｶﾞｯﾂﾎﾟｰｽﾞをつくると。

足取り軽く会社に向かったんだ。