嘘と微熱と甘い罠
罪悪感と違和感
休み明け、月曜日の朝。
閉まりきっていなかったカーテンの隙間から、漏れる外の光を感じた。
…今日もいい天気みたい、ね…。
私はため息をひとつ吐くと。
ベッドからゆっくり体を起こした。
ただでさえ月曜日の朝は体が重いのに。
今朝は段違いに重い気分のせいで、さらに重く感じた。
…会社に、行きたくない。
相良に会いたくない。
笠原さんに顔合わせられない。
でも仕事しなきゃ。
でも行きたくない。
笠原さんはフロアが違うから会わなくて済むかもしれないけど。
相良は同じ部署の上、隣のデスク。
いやでも顔合わさなきゃならないわけで。
「…もーっ!!どうすればいいのよーっ!!」
ボフン、とベッドに倒れ込んでみるけれど。
答えなんて見つかるはずもなく。
時間だけが過ぎていった。