先生、教えて。



「旦那さんがいる時、結婚してるから飲みに行かないって言ってましたね。

どうして理由を付けたがるんですか?

逃げてるだけに見えますけど、俺には」




ズバリと言われ、三佳子は腹が立った。

デリカシーがない男だ。






「もうっ、出て行ってよ」



千葉を保健室から追い出し、落ち着こうと冷めかかったコーヒーを一口飲む。



悔しいことに、千葉が言ってたことは図星だった。







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