先生、教えて。


「い、いつからそこに…」


「千葉の奴、年下のくせに!ってとこからですかね」




うわぁ最悪!

三佳子はごまかすように


「す、座れば?」


と隣を示す。




「じゃあ遠慮なく。

マスター、ビール生で」





オーダーを受けたマスターが去ってしまい、三佳子は心細さが増す一方だ。




「あのね、神谷先生」


「え!?」


「誰でもいいわけじゃないですから」




三佳子はポカンとして千葉を見つめる。


千葉は、怒ると言うよりは拗ねている表情で横を向いている。




「俺は、誰よりも神谷先生を誘いたかったから誘ったんだ」








< 323 / 354 >

この作品をシェア

pagetop