先生、教えて。
「い、いつからそこに…」
「千葉の奴、年下のくせに!ってとこからですかね」
うわぁ最悪!
三佳子はごまかすように
「す、座れば?」
と隣を示す。
「じゃあ遠慮なく。
マスター、ビール生で」
オーダーを受けたマスターが去ってしまい、三佳子は心細さが増す一方だ。
「あのね、神谷先生」
「え!?」
「誰でもいいわけじゃないですから」
三佳子はポカンとして千葉を見つめる。
千葉は、怒ると言うよりは拗ねている表情で横を向いている。
「俺は、誰よりも神谷先生を誘いたかったから誘ったんだ」