先生、教えて。
不覚にも涙腺が緩みかけ、慌てて気持ちを落ち着ける。
こんなことで泣くなんてみっともない。
「まぁさっきも言いましたけど、一緒に飲みに行く女の子なんていませんし」
「そう?」
「俺、低身長で大して格好良くないんで」
さっきの三佳子の悪口をリピートされ、少々居心地が悪くなる。
ふん、と思わず鼻で笑ってカクテルを飲み干した。
そのまま、ずいっと千葉に迫る。
「それはどうかな。
意外に千葉くんも、ぶってるだけで送り狼なんじゃない?」