先生、教えて。





「良いんですか?」


「送り狼にならないなら」


「でも、俺と飲む意味なんてないんじゃなかったっけ?」


「意味?
そんなの、いらないんじゃなかったっけ?」





互いの昼間の理屈で揶揄し合い、思わず笑う。


さっきまでのわだかまりは自然と消えていた。







              おわり。

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