生きたくなんてなかった
「恭乎…、恭乎っ!!」
「るっせえな」
なんだ?
病室?
あー、そっか倒れたんだっけ。
「心配したんだからな!
ふざけるなよ全く、急に倒れやがって…」
「何泣いてんだよ、バーカ」
「泣いてなんかないっ!」
要人、お前は優しい奴だからな。
ごめんな心配かけちまって。
てか、俺なんか夢見てた気がするんだけど…
まっいいだろ。
「あ、そういえば紀本のやつ、まだあれか?」
「そーいえば遅いな。見に行くか?」
「いや、やめとけ。
あいつは見られたくないだろ?」
「…そうだな」
誰だって苦しんでるとこなんて見られたくないはず。
特に紀本見たいに普段元気なやつは特にな。