生きたくなんてなかった
花に囲まれたあの場所に集まった二人
無言、
要人が居ないだけでここまで静かになるのか…
変な空気を裁ったのは俺の一言だった。
「紀本、俺決めたよ」
「何を?」
「あいつが起きたら思いっきり殴る」
はっ!?
って言う感じで勢いよく振り返った紀本を見て、笑みを浮かべる。
「そんであいつにも殴らせる。
とりあえずそれでお相子にするさ、自殺なんて一番選んだらいけない事をやったんだ。
殴らねぇと気が済まないからなっ」
「……はぁー
それもそうね。
一発殴りますか、アホなあいつの目を冷まさせてやるわ」
そういって笑った。