生きたくなんてなかった
しかし、何とかもう一度心臓を動かす事が出来、手術は終わりを迎えた…
でも柚は、脳死…
そう診断されてしまった。
唯一残った俺が、柚を安楽死させるか、植物状態でいかし続けるかを決められる。
なのに、記憶がなかったため、今までこの決定が遅れていた
俺は選ばなければいけない…
柚を生かすか、殺すかを...
これが先生から聞いた、俺の失った記憶の全て
おれは一人じゃなかったんだ...
柚がまだ生きてる
それを聞いたときは涙が流れた。
両親が死んだと聞かされたときは流れなかった涙が、柚が生きてると聞いたとき流れた。
その日の内に柚との面会もさせて貰えた...
あいつは無邪気な寝顔で眠っていた。