生きたくなんてなかった
俺は高校1年
柚は小学校1年
二人が通っていた学校は、小中高とエスカレート式になっている。
俺は高校受験して、その高校に入ったが
柚のやつは小学校の時点で受験し、合格した。
そんなことを思い出してると
「おー
柚ちゃん昨日ぶりー」
俺よりも先に柚に声をかける要人の声が聞こえた。
「おい綾女、
お前はなんで俺より先に…」
こんなこと言っても意味ないことは分かってるけど、一様言っておく。
「別にいいだろ」
なんて言いながら笑顔を浮かべるから
はいはい…
苦笑いを浮かべながら柚の横に腰をおろした。
「柚、こいつも俺と同じ16なんだぜ
見えないだろ?
柚と変わらないんじゃないかってくらいだよな?」
「おい、それどうゆうことだよ。
まるで俺が7歳と同レベルだとでも言いたげな」
「そうゆってるんだけど?」
二人のやり取りを聞いて、紀本は声をあげて笑っていた。