生きたくなんてなかった
会議室みたいな個室で、向かい合うように座った。
「ゴホンッ
検査の結果がでたよ」
そういって見せられた2枚の紙…
そこにはよくわからない言葉が並べてあった。
けれど、1つだけ分かる言葉…
『血液は一致しています』
「適合したんですか?」
先生は首を縦に振った。
「そうですかっ!
だったらお願いします」
椅子から立ち上がって頭を下げた。
「本当にいいのか?」
「…はい」
「そうか……」
しばらくシーンとした空気の中
「でも、少し待ってください」
それだけ言うと、先生も頷いて会議室を後にした。