生きたくなんてなかった




「なぁ、なんでだよっ!」


やめてくれ…


「なんとかいえよ!」


お願いだから、やめてくれ…


「恭乎、きいてn「もう目を覚まさないからだよ!」」


急に大声を出した俺に、要人は一瞬怯んだ。


「あ、悪い。
急に大きな声出して」


「あ、あぁ」


シーンとした空気…


「柚はな、もう目を覚ますことはないんだよ。
それなのに薬とかで延命させて、生かすなんてそんなの嫌なんだよ……」


また

心がいたい…


どうやら、要人といると俺の涙腺は緩いらしい。


さっきから頬に涙が伝っていた。










< 39 / 94 >

この作品をシェア

pagetop