生きたくなんてなかった




「はぁ??!」


突然叫んだ柚を見ると


しっかり目は閉じてる…


つまり、寝言……


「かにーって、お前」


柚の寝言に、堪えきれず吹き出した。


「ハハッ、柚はまだ蟹食べ足りんみたいだな。」


「本当ね、フフッ。
柚ー、また来年も来ようね」


そう約束したのに…


「そうだ、恭乎。
お前「キキッーーー」」


「キャー。
柚っ!!!!」


「母さん、柚、恭乎っ」


バンッ!?







父さん…


さっきなんて言った?


聞き取れなかったんだ、もう一回言ってくれないか?


だけど、やっぱり先に寝させてくれ


起きたら教えてくれよ?



約束だからな…










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