生きたくなんてなかった
ほらな…
お前は眩しすぎる。
どこまでもまっすぐなお前が時々遠すぎて、横にいるのが辛くなる…
それくらい俺はお前に
憧れてるんだと思う・・・
はずいから、絶対言わねえけどな?
「確かに柚は強い子だよ
でもな、もう決めたんだ。お前は手術を受けなくてもいいよ。
けど、柚はもうー…」
続きは言わなかった。
言ったら、余計に心がいたくなるし、苦しくなるから…
「ま、考えとけよ?
手術のこと、受けるか受けないかを」
それだけ言って、返事を待たずに俺はその場所から1人去ろうと立ち上がる。
「俺決めたよ。
手術ーーーーーーから」
あいつの言葉にいたかった心が、暖かくなった