生きたくなんてなかった
何も言わない要人
花に水をやっている紀本
この二人をただ見ている俺
三人揃えばいつもうるさいくらいなのに、今日は誰も話そうとしなかった。
ーーー
重い空気が流れてる中で
ジャー
という、水をやる音だけが響いていた。
そんな中で
「なんで…」
一番初めに口を開いたのは要人だった。
「なんでだろうな」
俺の返事に
「どうしてだよ!
俺は受けないそう言っただろ?」
怒鳴ってくる要人の目は悲しそうな目だった。
「ああ、言った」
そんな要人に平然と言葉を返す俺
二人のやりとりを紀本はただ見ているだけだった。