生きたくなんてなかった




平然としている俺の態度にイライラしてきたのか、要人が胸ぐらを掴んでくる


なんか最近胸ぐら掴まれるの多いなー


なんて思ってると


バキッ


ッ!


殴られた…


それを見ても紀本は何も言わない


「イッテ」


殴られた切れた口、そこから血が出ていた。


それをぬぐい


「これで、おあいこだ」


あの日要人を殴った時、殴り返されてないことを言っていたけど要人は分かっていないようだった


「要人、恭乎。
あんたら二人そろそろやめたら?」


やっと紀本が止めに入った。


それを聞き


「柚の8歳の誕生日である11月16日に、柚を楽にしてやるつもりだ」


それだけを伝え、その場を去った








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