生きたくなんてなかった
それから、俺はまた荒れた
誰もよりつけさせず、誰とも話さなかった。
何も食べず、何も飲まず、とうとう寝たきりになった俺に
「あんたが生きなきゃいけないんじゃないの?
柚ちゃんの分まで、強く生きなきゃ…」
紀本はそう言って涙を流した
なんでお前が泣くんだ?
声を出す元気すら無くなっていた俺は、泣いている紀本をただ見ている事しかできなかった。
体中の力がなくなっていく感覚に襲われてる時
あー、このまま俺は死ぬのか
そんなことしか考えられなかった。
15年間生きてきて、それなりに恋もした。
友と毎日のようにバカ騒ぎしたり
時には喧嘩したり。
なかなか充実した毎日を送ってきたと思う。
もういいかな…