生きたくなんてなかった
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そして遂に来た要人の退院の日。
「おめでとう!」
花束や、お祝いの言葉を貰いながら要人はこの病院を去っていった。
「こんなに盛大に送り出されても、どうせ通院で毎週通うつうの。
それに毎日お前らのお見舞いにもくるからな」
最後はそう笑ってた。
静かになった部屋には、すぐに別の子が入ってきた。
何か物足りない空気…
あの場所でも要人がいないだけで景色がガラッと変わってしまった。
「でも、まさか本気で毎日通うとはね」
だけど、昼間だけは変わらない騒がしい時間が流れている。
「当たり前だろ」
要人は退院してから一週間毎日やってきていたから。