生きたくなんてなかった
傍で支えてるうちに、紀本のことを知った。
前までは見せてくれなかった一面を見せてくれるようになっていた。
そのことが嬉しくて、もっと傍にいたい
そんな風に考えるようになっていたんだ。
だけど、知っていたから
要人も紀本に恋してることを
それに多分紀本は・・・
だから隠した。
必死に自分の思いを隠して過ごした。
そんな毎日を過ごしていると、俺が退院する日を迎えていた。
その日要人は学校を休んで迎えに来てくれた。
紀本は自分の病室の窓から手を振って見送ってくれている
そんな彼女に手を振り返し、俺と要人は病院を後にした。
入院して1年立ったこの日に…