生きたくなんてなかった





学校の奴らのほんとんどが要人の病気のこと、家の事情、その全てを知っている。


別に話す必要はないのだが、あいつは初日に説明したらしい。


その時はまだ入院していたから、噂と奏から聞いただけでその場にいた訳ではない。


1人飛び込んで、いきなりそんな話をして、次の日にはクラスに打ち解けた


この事を聞いたとき、ますます要人を眩しく思った瞬間だった。


きゃーー


考え事をしながら高校に足を踏み入れると、黄色い声が大きくなった。


中には告白してる子すらいる…


どこのアイドルだよ・・・


呆れながら、二人を置いて教室に向かった。











< 73 / 94 >

この作品をシェア

pagetop