生きたくなんてなかった
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それでも過ぎていく日々...
「あと半年」
窓のそとを眺めながらポッっと漏らした言葉
それは私しかいないこの部屋に響いて、空気に混じって消える。
13才のときに病気を発病して、16まで生きられるかわからないと、医師から伝えられた。
それを聞いた両親は涙を流して、始めの方は私の傍を離れようとしなかった
なのに、どんどん病気の症状が出てきたり、抗がん剤治療を始めていくうちに、過保護だといってもいいほどだった両親は、放任主義へと変わっていた。
一人っ子の私、両親は自分達には子供なんていないって考えてるかのようになっているのが接し方から読み取れる。