生きたくなんてなかった
自分のせいなのに、
気にするなとか
お前が悪い訳じゃないとか
んな、無責任なこと言えるわけないだろ?
だから見てた
窶れてくあいつを見ながら、おれ自身自分を責めてたのかもしれない。
苦しいのはお前だけじゃない
なんてことを思ってたのかも知れない。
俺最低だな…
でもなこんな俺だけどさ、あいつのことは譲れねーんだ
気づいてるんだぜ?
恭乎が柚に恋してること
俺だってあいつのこと大切なんだ
最低なおれだけど、あいつのことだけは譲らない。
ここのとこは覚悟しとけよ?
数歩前にいる恭乎に、追い付きながら心で呟いた。