生きたくなんてなかった
「また来年来るよ」
3つの影がバラバラに別れていく
暑い日差しにしかめっ面になってることに気づく
もう、十年経つんだな…
あいつがこの世から去って行って。
「パパ~!」
前を走りまわってる少女
「危ないからあんま走るなよ!」
俺の声を聞き、
「はーい!」
手を挙げて、眩しい笑顔を浮かべてる。
「ママただいまー!」
数分でついた一軒家
俺達二人を出迎えてくれる女性
「おかえり、海、恭乎」
「ただいま…、y」