[短編]美容師だって恋をする

るみにであったのはまだ高校の頃

私たちは仲が良くって

あんなに仲が良かったのになんで？

るみは私のもの

次々奪っていった。

モデルにスカウトされたのも私が先だった。

当時から明るくって

誰からも愛されキャラなるみ。

私のモデル活動にも

そのうち同行するようになって・・・

そのうち一緒に読モとか

私たちはいつも一緒。

でも・・・彼女は

女を使って仕事を取る

そんなこと

言わなきゃわかんないよね。

だから・・・鈍感な私には気づかなかった。

なんでか、るみの仕事は増えていった。

雑誌での露出が増えるにつれて

彼女はどんどん遠くへ行ってしまって

私の倍以上稼いでいる。

さすがに、気づかされたのは

業界内での噂。

るみを卑劣に思ってるモデルは多くって

私は彼女の親友ってことで

なんとなくフォローしていた。

るみの陰で私は・・・

オーデションに落ちまくっていて。

もはや事務所にもクビ宣告？され・・・

でも、ずーっと応援してくれた男

カイくん。

ヘアメイクの白石カイくんだけは

私の味方だったんだよね。

カイくんと私。

甘い恋人の時間は楽しかった。