[短編]美容師だって恋をする
薄暗い、僕の店

僕はショーを後にして一人店に帰ってきた。

しばらく明かりもつけないまま

僕は落ち込んでいた。

マミからメールが入る。

「なんで帰っちゃったの?

今どこ? 電話出てよ。」

そんなことどうでもいいし・・・

「カイくんのこと聞いたけど。」

僕は大人げなくもこんなメールを送ってしまった。

そっとしておけばいいのにバカだな。僕は。

マミからの返信はなかった。

「まだ好きなのか?」変な予感と

「じゃあ・・・僕はなんだったのか?」っていう苛立ち。

マミのこと少しだけ嫌いになりそうな自分に戸惑う・・・



涙雨なのか。外は雨が降り出した。

こんな大事な日に大雨。

マミは今どこに・・・。

正気に返った僕は慌ててマミにメールする。


「迎えにいくよ。」


・・・・まだ好きだ。マミに無性に逢いたくなった。







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