[短編]美容師だって恋をする

女神じゃなくてマミ☆

僕の女神様は

こんな店には似つかわないほど

可愛い子だった。

「あの～。カットお願いできますか？」

僕は今年で３５歳

この子はいったいいくつなのか？

「はい。カットですね。こちらへどうぞ。」

今日は予約もこの後はゆっくりめだし

ご新規様なんて何か月ぶりなのか？

僕は、この子をやっぱり女神と思うしかない

「こちら初めてのお客様に書いていただいております。」

僕は彼女のカルテを作り始めた。

年齢は・・・

２１歳。

１４歳も年下なのか・・・

ルックスはまるでアイドルのような。

いまどきの女の子。

なんでこんな店に来たのか？

「今日はどんな感じがいいのかな？」

僕はまるで、小学生の子に話しかけるかのような・・・

この女の子にどう接したらいいものか？

まったく手さぐりだった。

３５歳にして

冷や汗をかくなんて・・・

鏡越しの君

やっぱ女神だーーー。