[短編]美容師だって恋をする
「シュウ・・」


たった1週間弱のお別れだったのに

甘えた目つきで僕に抱きつくマミ

再会のキスは

柔らかく・・・なんとも甘い。

「ねえ・・・明日だよね?」

「うん」

新しい女性雑誌の立ち上げで

モデルを探しているという。

マミはまたチャンスをつかみに

明日、面接を受けるという。

「座って。」

マミは決心していた。

「いいよ。お願い。」

気がつけば・・・・髪は伸びていて

僕はその髪をブラッシングする。

「本当にいいの?」

背中につきそうなくらいの髪

バッサリ切ってしまう決心をしていて

僕は・・・・・

こんな大役を任されてて・・・

「・・・てか・・・美容師だよね?」

マミの言葉に

失笑してしまう僕。

「そうだった。では始めるね。」

僕は、ハサミを入れていった。


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