お前は僕の所有物…【BL】
佐賀さん達が帰ってもう一時間経った。

大山を抱き締めて、俺はため息をつき
ズキズキと痛むおデコに手を当て
コンコンとなるノックに答えた。

「ユキが…薫さんと遊んで来いって言うから…トランプ持ってきました…」

ネームプレートを見ると、
咲夜 光と書かれていた。

「今日は妹もくる予定で、
ここ、個人部屋ですし…
大声出してもいいかと思って
トランプを…」

聞いてもいない、
トランプ遊びの動機を
真顔で話す光さんが…
少し可愛く見えてしまった。

「あははっ、
じゃあ妹さん来てからやりませんか?」
「そっ…そうですね!」

光さんはいつもこうなんだろうか…
きっと話す事も考えてなくて
慌てて、本当に守琉が近くにいるみたい

「お兄ちゃん!遊びに来た……貴方…」

光さんをお兄ちゃんと呼ぶ明るい声を
発した女性は、俺を見ると顔色を変えた。
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