お前は僕の所有物…【BL】
赤い首輪と…ごめんなさい……
『薫君が危険な状態だよ!』

連絡が有ったのは、薫が事故にあった場所

水野がひどく興奮して、
電話を掛けてきたもんだから、
僕は今走ってる最中。

薫が危険な状態ってどういうことだ?
なんで?

薫って記憶喪失だけじゃなかったのか?
もしかして、脳が危なかったのに
今まで気づかなかったとか…?

そう思い、病院に行くと、
水野が「早く!」と僕を急がせる。

「薫!」
「千佳花!」

え?

普通に…元気じゃん…
しかも『千佳花!』って…

思い出してくれたのか…?
僕が駆け寄ると、薫は困った顔をした。

水野は席を外し二人きりになった途端
はぁ…と薫が息を吐いた…

「嘘ついてごめんね…」
「心配したよ…」
「千佳花が早くきてくれると思って…」

僕と目を合わさない
薫に違和感を覚えていたが、
僕は一番聞きたくない言葉を聞いてしまう
< 109 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop