お前は僕の所有物…【BL】
「そうなんですかね…」

俺はため息を付いた。
昔はあんなに笑えていたのに…

でも、
どうしてあんなに笑えて居たんだっけ…

『薫は僕とずっと一緒だよ!』

「そう言えばね!お兄ちゃん!」
「あっ…なに…?」
「千佳花さん覚えてる?」
「千佳花…?」

なにか…忘れている事があった…

「千佳花さんとね会ったんだ…」
「千佳花…」

『薫は僕とずっと一緒だよ!』
『うん!
千佳花は俺の大事な幼馴染だから!』

絡ませあった指…

「千佳花…なんて言ってた…?」
「薫は…元気か?って…だから…
元気じゃないよって言ったんだ」
「守琉…何言って…」

守琉は目に涙を浮かべていた。

「守琉…」
「俺っ…」


『お前の所為でお兄ちゃんは!』
『僕の所為で薫が…?』
『笑わなく…なっちゃった…』
『!?』
『あんたの両親と仲が悪くなった所為で
お兄ちゃんは一切笑わなくなった!!』
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