お前は僕の所有物…【BL】
俺は…出会えた…
俺はその後無事退院して
あの嫌な家に帰ってきた。

玄関を入ると、男の靴が二足…

「父さんの会社の人かな…?」
「違う…と思う…」

守琉には玄関で待ってもらい
俺は、家の中に入った。

「うっ…」

酒臭い…

家には缶が散乱している。

「父さん…」
「ん?帰ったのか…」

いつもとは違う口調。

「なんだ?こっちに来いよ…
お前の所為で…
俺の人生メチャクチャじゃねーか!」

父さんが俺の腕を掴んで
ソファーに倒す。

「いっ…」
「ヤっていいのかよ…」
「好きにしろ、夕方には戻る」

父さんは、家を出て行った。
守琉は、無事だろうか…


だけど、
人の心配は次の瞬間出来なくなる。

「薫君だっけ?おじさんはね…
いいおじさんだよ?」
「そういうセリフって、
誘拐犯が良く使いますよね…」

「ふん…生意気もそこまでだぜ…」

俺は無表情だった…
だからいつも相手を怖がらせた。
親の所為で…笑えなくなった…
守琉が羨ましかった…

父さんにも母さんにも褒められて…

俺は…





何も持ってない…
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