お前は僕の所有物…【BL】
『薫!薫は僕の事好き?』
『うん!大好き!』
『じゃあ、結婚しようよ!』
『無理だよ!だって俺等…男同士だよ?』

小さい頃の夢を見た…
俺も笑ってて…千佳花も幼くて…
あんなに野獣化してない頃の夢を見た…

『そんなの関係ないよ!』

千佳花が…俺の肩を掴む
強く…

『薫は…本当は僕が嫌いなの…?』
『ううん…大好きだよ…本当に大好き…』

そうだ…大好きだった…
でも恋とは違くて…恋とは遠くて…
お兄ちゃんみたいな、友達として

頼れて優しくて、
そういう面で大好きだった。

「薫…起きて…」
「ん…?」
「ねぇ…薫は僕の事嫌いになったの?」
「嫌いじゃないよ…」
「じゃあ…」
「守琉がやるなら…俺もやる…」

俺は寝惚け眼で千佳花を見た。
< 24 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop