お前は僕の所有物…【BL】
「ねぇ薫?」
「なに…」
「あの時僕が言ったこと覚えてる?」
「あの時…?」

心当たりがない…
何のことを言っているんだ…?

「僕等が裂かれる少し前…
男同士でも結婚しようよって話…」
「それは…」
「僕はね…薫…お前が好きなんだ…
力ずくで僕のものにしたいくらいね…」

俺は少し震えた…
あの時は子供だったから、
俺は本気じゃないと思ってた…
なのに、今こうして改めて言われると

束縛に包まれたプロポーズに聞こえる…
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