お前は僕の所有物…【BL】
「お兄ちゃん!ただい…ま…」

激しく、大きな波が俺の心を叩く…
すごくすごく懐かしい手の温もり…


『気持ち悪…』
『無表情…』
『気味が悪い…』

俺は気付いてた…
自分のメンタルの弱さに
はじめは泣いてた大きな声で…

家族も、千佳花との絆も…
バラバラになって…

頭が真っ白になった。

でも…俺には…大事な人がいた…
大切だと思ってた人がいた…
その大事な人をショックで忘れていた
千佳花を忘れていた…

千佳花を忘れているうちに
守琉を守りたいと思った…

「ごめん…なさ…い…
俺は…守琉を…一人に出来ない…」

「お兄ちゃ…ん…」

俺はもう、
千佳花を好きになる資格はない…
< 28 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop