お前は僕の所有物…【BL】
「熱があるのか?
それとも照れてるのか?」

無表情だから…表情が伝わらない…

千佳花にも…伝わらない…

「薫…お前は今なにを思ってるの?」
「えっ…」
「無表情って…伝わらないし分からない、
分かるとしたら、お前の弟ぐらいだろ」

言われなくても…わかってる…
そんな事…

「でもね、薫…」

泣きそうになっていたんだろう…
千佳花は俺の頬に手を添えて
見つめてくる。

「表情を奪ったのは半分
僕の所為でしょう?だから、責任もって
僕が取り戻してあげるからね…」

ぞくりっ…

千佳花のその顔は、
不気味だったけど、
でもやっぱり千佳花で…
俺は怖いとは感じないけど…

これが所謂…


「ねぇ薫?正直な所ね…
僕はお前を縛って啼かせて、僕なしじゃ生きれないような
頭と体にしたいと思ってるんだよ?
…って聞いてる?」




溺愛…って言うのかな…
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