お前は僕の所有物…【BL】
「薫に溺れるほど僕は薫が好きだ…
だから、薫も僕と同じような頭にしたい
いつもそう思ってるんだよ…?」

「千佳花…」

「薫が僕から離れるのはもう許せない」

「側に居るよ…これからはずっと…」

弟を大事に思っている。
でも、千佳花の顔を見て…
千佳花の声を聞いて…
束縛されてもいいと…
千佳花なら構わないと思ってしまった
自分が居る…

執事でも使用人でもなんでも…
千佳花の側にいられるなら…
俺は…

「ふふっ…偉いね薫…可愛いよ…
そうだね…死ぬまで僕の側に居てよ…」


束縛…
頭の中に叩き込まれる千佳花の存在…

でも…奥の奥に守琉の存在がある
守琉は…家族だ…

『お兄ちゃん!』

守琉…

「ごめん…」
「ん?」
「頭おかしくなったかも…」

千佳花の顔が見れないし…
俺は今さっきなんて言ったっけ…?
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