お前は僕の所有物…【BL】
「じゃあ、綾瀬、自己紹介頼むな」

三日遅れでの登校…

どうせ中学とそんなに変わりはしないだろう。

「綾瀬 薫です。宜しくお願いします」
俺は頭を下げて、皆の拍手を浴びる。

「やっと一番前が埋まったな!」

よりによって一番前か…

ため息を着いたら、
隣の奴が話しかけて来た。

「なぁ!お前暗いな!」
「そうかな…」

ちゃんと返事をしたつもりだった。

なのに…

「無表情かよ…怖っ…」

出たよ…この展開…

もうやだ…登校拒否になりたい…

「やめろよ、事情があるんだろ
よろしくな!俺後ろの席の五十嵐!」
「五十嵐君?」
「そっか、三日いなかったもんな
五十嵐 圭一(いがらし けいいち)!」

圭一…

ニコって笑ってるけど
その笑顔に日々悩まされることになる。

「はぁはぁ…ごめん薫…遅れた!」
「先輩?佐賀先輩だ!!!」
「千佳花…」

一番前の席でのメリット…

席から離れたくない時も
千佳花と至近距離で話せる…
< 48 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop