お前は僕の所有物…【BL】
利明sideー

「お邪魔しまーす…」

急に今日はお前ん家泊まっていい?とか言うからびっくりした物のなんかあったのか?

「なんかあったのか?」
「別になんも」

そう言って千佳花は
ふいっとそっぽを向いた。

「五十嵐だっけ?
あいつ、薫に下心あるぜ?」

嫉妬かよ!!!
嫉妬で俺の家に来たのかよ!

「お前って仕様がない奴だな!」
「我儘でエリートで
欲張りですがなにか?」

うわっ…開き直りやがった…

「でも…嫉妬深くて束縛しちゃう…
いつも大切な所で気がつかない…」

千佳花は俯いて、俺の部屋に入った。

「紅茶とコーヒーどっちがいい?」
「プレミアムブラックコーヒー…」

それで高い奴を選ぶ…
俺も一応御曹司だけど…
こいつは多分…重症なお坊っちゃまだな
それは見ててわかるけど…

俺は、この家のあとは継げない。
兄貴が二人もいるからな…
だから、後を継ぐ為に必死に勉強をしているこいつが凄いと思うよ。

でも、大事な物束縛しちゃうのはな…


いつかその大事な物(薫)が壊れちゃうぜ…
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