お前は僕の所有物…【BL】
中に入ってたのは…
真っ赤な首輪と、大きな…

「熊さん…」

俺は首輪を首に着けて見る。
なんだか、千佳花の期待が見える…

着けろ着けろ、薫は僕の物だって…

なんだか、安心したな…

「よし…じゃあ…大きいから
名前は…大山(だいさん)ね!」

俺はフカフカ埋もれるベッドに
大山を引きずって、
大山に毛布を掛けて眠った。

大山を抱きしめると
フワフワしてて、肌触りが良かった。

「千佳花……」
《薫…好きだよ…》
「千佳花?」
大山をギュッと抱くと
千佳花の声が聞こえる。

《薫…お前は僕の物だよ》
「あははっ!千佳花だ!」

声に出して笑ったものの
どうせ周りからは、
無表情にしか見えてないんでしょ…

なんか寂しいな…

ギュッ…

《薫…無理しないでね…》

ギュッ…

《お休み…》
「お休み…千佳花…」


俺は知らなかった…
声に出して笑った時、
表情もちゃんと笑えて居たことを…
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