お前は僕の所有物…【BL】
こう言うのはもう慣れた。

イジメに遭うのもこれで四回目。
中学からの付き合いだよね…

なんて机に話しかけて、
少しでも気を紛らわせた。

千佳花に言ったら心配しちゃうし
守琉に相談したら、
千佳花に告げ口しちゃうかもしれない。

一番辛いのは、放課後とかだよね…

でも千佳花が迎えに来てくれるし…
今日は一緒に帰ろうって言ってたし…

きっと大丈夫…そう思いたい…


ーーーーーーー


「ないっ…ないっ!」

千佳花に貰った首輪がない!
なんで?どうして?

「薫…探し物って…これ?」
「圭一?」
「真っ赤な首輪だね〜?
もしかして薫ってM?」

M?服のサイズ?
マク○ナルド?

わからないけど…それ返して欲しいな…

「ありがとう、見つけてくれたんだ…」

そう思って近づくと、
後ろから誰かに押さえつけれた。

「五十嵐病院って聞いたことない?
俺ん家って有名な病院なんだよね…」
「離して…っ」
「だからさ、薬品も手にいれられるんだ」

そういうとハンカチで口を塞がれた。
「んー!んーーー!」
「佐賀先輩には、薫は先に帰りました
って言っといてあげるよ」

だんだん意識が途絶える…
目が開かない…

「連れて行って、周りに注意してね」
「はっ!」
「さぁ薫…楽しい調教の時間だよ?」
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