お前は僕の所有物…【BL】
そうは言ったものの…
勉強に身が入らないし、何よりも
薫を失う方っていう考えが僕の思考を停止させる。
「佐賀…大丈夫か?」
「はい」
五十嵐も来てない様だし…
授業面倒くさいな…
早く薫の所に行きたいな…
「千佳花…千佳花…千佳花!!!」
「ん?あれ?寝てた?」
「寝てたよ!お前らしくない…」
「うん…?僕は僕だ…」
「なんか遭っただろ」
利明に凄い睨まれる…
何だこいつ…
「なんもねーって…」
僕が何処かに行こうとすると
ふと聞こえた会話…
『綾瀬、死んだってさ』
『まじ?』
『病院から飛び降りだってさ』
『鬱になっちゃった?あはは!』
「ざけんな…」
「あっ、佐賀先輩!!!」
「…っざけんな…」
「おい…千佳花…!」
「ふざけんな!!!!」
僕は久しぶりに廊下で怒鳴った。
「薫を勝手に殺すなよ…
薫は俺の大事な大事な所有物なんだよ…
薫に手を出したら殺すぞ…」
女子は半泣き状態だし
男子は股間抑えてるし…
「行くぞ利明…」
「千佳花…」