お前は僕の所有物…【BL】
「ありがとうございます…」

田中さん上手く誤魔化せてくれただろうか…

リムジンに乗って、
俺の家があった場所まで送ってもらう事
になったのだが…
千佳花が気になって仕方がない…

「こちらこそ!俺さ…
千佳花が幸せならそれでいいんだけど…
俺が会社から逃げちゃって、
全部責任押し付けて…
イギリス飛んだから、こう言うのって
不本意なんだけど…」

「はい…でも確かにそうですよ…
会社を継がなきゃいけないのに
俺と付き合うなんて…
元から無理な話だったんですよ…」

自分で言うと結構傷つくもんだな…

でも、千佳花の言葉に嘘があったとは
思えない…
本当に俺を愛してくれていたのだろうか

「薫君は…本当にいい子だね…」
「っ…」

頭を撫でられると、
千佳花の温もりを思い出して
俺は泣いてしまった。

「千佳花…っ」

千佳花がもう俺の側にいない…
側にいれないと思うと…
苦しくて…悲しくて…辛い…


千佳花とはもう…友達ではいられない…
だって…







俺は千佳花が好きだから…
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