私たち ~2人の関係~

加野は俺が言った言葉に返事をするどころか完全に無視して携帯を触りだす


次は何て話しかけるか…なんて考えてた俺に


『ねぇリク君！今日みんなで遊びに行かない？』


突然現れたのは知らない女たち


めんどくせぇな。


心の中で散々悪態つきながら


『ごめんね。今日はちょっと予定があって……また誘ってね』


なんて思ってもいないような事を告げると


『そうなんだぁ。残念！今度は絶対遊ぼうね』


甘ったるい声で話しながら俺の前からいなくなる


ほんとめんどくせぇなぁ。


小さく溜息をついた俺に聞こえたのは


『むかつく』


不機嫌な加野の声


『あ？』


俺に…か？


『あんた何？普通に話せるならあたしに偉そうにしないでよ！てゆうか、話しかけてくんな』


加野が怒ってる理由がわかんねぇ


『何怒ってんの？』