私たち ~2人の関係~
チャイムがなってあいつの友達がいなくなったから


『まだ怒ってんの?』


そう言ってみると


『は?何勘違いしてるの?あんたに怒る理由ないし』


やっぱり冷たい返事


『じゃあ何?』


『何も』


ムカつく


『俺、無視される理由ある?』


話したいなんて思う女は加野だけなのに


『今まであんたと話した事なかったんだからどうでもいいじゃん』


俺の気持ちも知らないで……


もう止まらなかった


どうやってでも加野とちゃんと話したい


そう思って立ち上がると


勢いがよすぎたせいか大きな音が出てそれに驚いた加野がこっちを見たから


俺は加野の腕を無理やり掴んでそのまま教室を出た


加野が驚いて声をあげたけど


クラスの奴らがなんかザワザワしてたけど


そんなのもうどうでもいい




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