私たち ~2人の関係~
チャイムがなってミユが戻っていくと


『まだ怒ってんの?』


意地悪な千葉リクの声


『は?何勘違いしてるの?あんたに怒る理由ないし』


『じゃあ何?』


『何も』


『俺、無視される理由ある?』


ムカつくならかまわないでほしいのに


『今まであんたと話した事なかったんだからどうでもいいじゃん』


早く先生こないかなぁなんて思ってたら


隣の席からガタンって音がして


びっくりしてそっちを見たら


いつのまにか立ち上がってた千葉リクが私の腕を掴む


『ちょっと‼︎』


抵抗しようと大きな声を出したからみんながこっちを見てて


それなのに千葉リクは掴んでた私の腕を引っ張ってそのまま教室を出た


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