うちとあんた
4-1
うちの名前は松本杏里。
どっからどうみても典型的なおデブちゃん。
茶髪が印象的な女の子らしい・・・周りから見たらね。
うちが留年した話を最初にしとくね。
去年、うちにはいつも一緒にいた友達がいた。
もちろんうちはその(真美)のこと親友だと思ってた。
毎日登下校も一緒やし、お昼も休憩時間も遊ぶのも何もかも一緒やった。
真美とは中1のときからずっと一緒やったし、これからも一緒にいるつもりやったのに・・・。
うちは真美に、いやグループの人たちに仲間はずれにされたんだ。
それほどではなかったけど、うちには学年で友達と呼べる人が何十人もいた。
ハッチャケグループのことも仲良かったから、決して地味グループのメンバーじゃあなかった。
高1にみんなで進級して、うちと真美のグループ以外に2人のグループ2つと合体して、うちは6人グループのメンバーの一人やった。
うちは昔からサボりぐせがあって、何回かサボったりしてた。
いつものようにサボった次の日。
学校行って、クラスに入ったとたんなんか違和感を感じた。
それは、グループからのもんだってすぐにわかった。
だって、あからさまうちのこと無視してるし、なんか会った時だけしかはなさないようになってたから。
ああー、嫌われたんだって、このグループにいちゃあいけないっておもった。