私だけの王子様〜2人の距離〜

ここは、繁華街

紫苑Side

学校が終わりいい子ちゃんである
みんなの早坂紫苑は家にすぐ帰るだろう
だけど違う。
ここは繁華街
持ってきた服に着替えて
ふらふら繁華街に来ていた

「ねぇねぇそこの子今から俺らと遊ばない??」

誰よあんた
気持悪い

「ごめんだけど無理」

ここでなら素を出しても大丈夫。
ここで私を知る人なんていないから

「そんなこと言わないでー遊ぼうよ 」

男はそんなことをいいながら
私の肩を触ってきた
気安く触んじゃねーよ
そう思い
男の手を振りほどいた

「あぁ?お前ちょっとかわいいからって調子乗んなよ?」

それはこっちのセリフだ
勝手に絡んできたくせに
男が手を挙げた
普通の女の子ならビックリして
泣くだろうけど

「痛っ!痛い!」

挙げられた手を合気道で交わした

「覚えとけよ!」

何がだよ
弱いなあれだけでへこたれるなんて

その時、ある男と目が合った
男は面白そうに私を見つめていた

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