日々共に一緒に笑おう
「なんか簡単なのでいいよ?」
哲は、いつも優しい。
同じように仕事をして、お昼ご飯を作る私を、いつも気にしてくれる。
でもね、同じように仕事をしているつもりでも、明らかに私は皆に気遣われているから。
硬すぎる金属や、重過ぎる部品は、いつの間にかなくなってるんだ。
…私、できるのに。
こんなもんで嬢ちゃんに痣でも出来たら、俺ら死にきれないぜ?
なんて。
たかが痣くらいの事を、さも当たり前のように。
だから、私はみんなより、楽なはずなんだ。
なのに哲は、まだまだ気遣う。
まだまだ甘やかし足りない、とばかりに、昼食の手を抜け、と言うんだ。